過去問攻略法 司法試験・予備試験合格の王道を解説します
司法試験・予備試験は科目数が多く、どこから勉強すればいいか悩む方も多いのではないでしょうか。その中でも、確実に抑えたいのは過去問の勉強法です。この記事では予備試験の過去問を使った勉強で多くの受験生が悩む疑問について取り上げます。
司法試験予備試験の過去問はどこで手に入るの? 過去問の解説を入手する方法は? 過去問で効率的に学習する方法は?
この記事はこういった疑問に答えます。
本記事の内容
1. 司法試験・予備試験 過去問の入手方法は?
司法試験・予備試験の過去問は法務省が公開しています。過去問は法務省のホームページで配布されているため誰でも入手することができます。ただし、年度・科目ごとに別々に掲載されているため、遡って見つけるのが少し面倒です。そこで、この記事では過去問を一覧表にして入手しやすい形で紹介します。
以下の図から必要な年度・科目のリンクへアクセスしてみてください。問題と解答が別々のPDFファイルとなっていますので、直近3年分ほどを科目別に保存するのがおすすめです。
司法試験・予備試験 過去問一覧
予備試験 短答式試験 過去問・解答
年度 |
刑法・刑事訴訟法 |
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令和3年 |
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令和2年 |
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令和元年 |
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平成30年 |
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平成29年 |
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平成25年 |
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予備試験 論文式試験 過去問・解答
年度 |
民法・商法・ 民事訴訟法 |
刑法・刑事訴訟法 |
法律実務基礎科目 (民事・刑事) |
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令和2年 |
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令和元年 |
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平成30年 |
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平成29年 |
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平成25年 |
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2. 司法試験・予備試験 過去問の解説は何がおすすめ?
予備試験の過去問が手に入ったので、いつでも問題を解いて正誤を確認することができるようになりました。しかし、この過去問には解説がついていません。短答式試験であればマークシート方式のため正誤の答え合わせは可能です。しかし、論文式試験については1つの答えがある試験ではありません。問題の理解を進めるために、過去問の解説を入手することをおすすめします。
過去問の解答を見れば分かるよう、短答式試験についてはマークシート方式のため、問題を解くことで出題傾向や得手・不得手をつかむことができます。
論文式試験は解答がないため解説と模範解答を入手することが必須となります。
次に、おすすめの解説付き問題集としてを紹介します。
ぶんせき本(辰巳法律研究所)が過去問解説としておすすめ
ぶんせき本は辰巳法律研究所(老舗予備校)が出版する、司法試験・予備試験の過去問の解説書です。この本をおすすめする理由は、解説と答案が充実しているためです。
過去問は法務省が公開しているものと同じですが、それに対して3種類の答案とその解説が掲載されていることが本書の特徴です。解答は、模範解答・成績上位合格者・中位合格者の3種類が掲載されています。
論文試験は、一つの正解があるタイプの試験ではありません。そのため、完璧な答案が書けなくても合格することができます。そのため、合格レベルの答案を書くという合理的なアプローチに適した参考書と言えます。
合格水準の答案を読み比べ、出題趣旨・採点実感・解説を読むことで、合格レベルの答案について知ることができる点で、他の参考書よりも優れています。
過去問を解いてみて学習に限界を感じたら、是非この解説書シリーズを手にとってみることをおすすめします。
3. 司法試験・予備試験 過去問を使ったおすすめの勉強法は?
司法試験・予備試験のおすすめの勉強法は、アウトプット数をとにかく増やすことです。
アウトプットする場所として予備校を使うという利用方法も限られた時間を最大限に活用する意味ではおすすめです。
アウトプットすることが王道
合格できない受験生が陥りがちなパターンは、「知っているのに書けない」状態から抜け出せないことです。短答式試験は知識があれば選択肢を絞り込むことがある程度可能です。しかし、論文式試験は知っているだけでなく、説明できるレベルまで要求されます。
そのため、学習の早い段階で書く練習へ移行することがおすすめの勉強法です。
そして、書く材料として過去問は最も優れた問題集です。早い段階で試験で出題されるレベルを知ることが、合格レベルに近づく第一歩になります。また、過去問を使って勉強することで、実際の試験時間内で答案を書き上げる集中力やタイムマネジメントも身につけることができます。
ただし、一人でアウトプットし続けるには高いモチベーションを維持しなければなりません。また独学で過去問や過去問解説書を片手に、論文を書き続けるのは、多くの受験生の心理的な負担が大きいという声はよく聞きます。また、独学では不明点が出ても基本的に自分で解決するしかありません。
合格まで学びきるにはかなり厳しい道のりになるかもしれません。
予備校をペースメーカーとして使う勉強法
そのような場合には、予備校を活用するのもおすすめの勉強法です。ペースメーカーとして、予備校は利用価値があります。
おすすめの講座は以下の3つです。
アガルートは、サポート体制が充実しておりとても面倒見が良いです。この講座は、過去問を徹底的に解析することに主眼があり、1年分の過去問を5時間で要点を理解できるため、スピードを重視する受験生に向いています。
言わずと知れた最大手の伊藤塾です。長年、合格者を輩出し続けたノウハウが過去問分析にも活かされています。この講座と予備試験 論文過去問答練をセットで受講するのがおすすめです。
コスパを取るなら資格スクエアがおすすめです。この講座は、予備試験講座の一部として開講されている演習ですが、基礎講座で学んだ判例の理解を過去問演習でより深めることができます。
人によって相性がありますので、ぜひWEBサイトを見てみて気になる講座があったら説明会に参加することもおすすめです。予備校を使うのも予備試験合格への王道であることは間違いありません。